本屋象の旅

お知らせ

2/14(土)TVドキュメンタリー放送記念トーク 『毎日あほうだんす』と寿町を語り合う トム・ギル(著者)× 作道雄(映画監督) 開催のご案内
2026.01.19

横浜の寿町に暮らす紀光(キミツ)は、海と読書と焼酎を愛する日雇い労働者。飲酒量はすさまじいが、読書量もケタ違い。社会人類学者トム・ギルは、彼と22年もの友情を育み、独自の思想に耳を傾けました。

 

その聞き書きをまとめた『毎日あほうだんす[完全版] 横浜寿町の日雇い哲学者 西川紀光の世界』(トム・ギル著、キョートット出版 2020年)は、キミツの人生と哲学の記録であると同時に、日本社会をあぶり出す鏡にもなっています。

 

この『毎日あほうだんす』を題材とした30分のドキュメンタリー番組「横浜ミストリー:横浜寿町のいま、むかし 〜毎日あほうだんす・西川紀光さんの人生を通して~」が、2026年2月、横浜のケーブル局〈YOUテレビ〉で1か月間放送されます。

 

企画・構成・演出を手がけたのは映画監督の作道雄さん。本書と出会ったのは、「日々を生き抜くには自ら思想を紡ぐことが必要だ」と感じていた矢先だったといいます。キミツさんとギルさんのあいだに生まれた「知性の共鳴」に強く心を動かされたことが、制作の出発点になりました。

 

番組は、戦後日本の発展を「底辺」で支える労働者が暮らした寿町――いわゆるドヤ街と呼ばれた街の変遷をたどりながら、今は亡きキミツの人生に触れていく内容です。

 

放送を機に、著者・ギルさんと作道さんのトークイベントを開催します。作道さんはギルさんを取材し、一緒に寿町を歩きながら、何を感じたのでしょうか。日雇い労働で生活をしのぎつつ、自ら思想を紡いだキミツの足跡は、どのように響いたのでしょうか。他者の生に触れることは、自分の生を考える入口にもなります。その入口の先に、どのような風景が広がるのでしょうか。

 

会場となる「本屋象の旅」は寿町にもっとも近い書店で、2022年の開店以来、『毎日あほうだんす』と読者との出会いをつくってきました。そんなゆかりの場所で、キミツというユニークな人物の人生をめぐって2人が語り合います。それはきっと、キミツの好きな言葉<面白おかしい>を深く味わう時間となるでしょう。

 

司会:小川恭平(キョートット出版代表)

 

ご参加を希望される方は、下記の開催要項をお読みのうえ、お申し込みくださいますようお願いいたします。

 

(開催要項)

〇日程     2026年2月14日(土)17時~18時30分(予定)

 

〇会場     「本屋象の旅」横浜市南区浦舟町1-1-39

 

〇募集人数   16名

 

〇参加費    1,500円(税込)

 

〇お申込み方法 「本屋象の旅」ウェブサイトのCONTACT(お問合せ)ページから「トークイベント参加希望」とご記入の上、送信ください。折り返し返信いたします。お申し込みが募集人数に達ししだい受付を終了いたします。

 

◆プロフィール
トム・ギル(Thomas Paramor GILL)
1960年英国生まれ。元ジャーナリスト。2003年から明治学院大学国際学部教授。
社会人類学のフィールドワークを強調する研究法を使う。ずっと日本社会の「底辺」に関心があり、横浜・寿町のドヤ街に暮らす日雇い労働者やホームレスな男たちの社会・文化を研究。2011年の東日本大震災以降福島原発事故の被災者たちも研究テーマにしている。

 

作道雄(さくどう・ゆう)
1990年大阪府生まれ。映画監督・脚本家。映像制作会社クリエイティブスタジオゲツクロ代表。
監督・脚本作の『Thank you for sharing your world』にて、第79回ヴェネツィア国際映画祭のコンペ部門に正式招待。映画『君の忘れ方』が2025年、全国公開された。国際映画祭での受賞、出品多数。