本屋象の旅

お休み

6月のお休み

 

6日(火)、13日(火)、20日(火)、21日(水)、27日(火)

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  • 「いっぴきおおかみとおほしさま」まつむらまいこ

こんにちは。昨日、神保町のブックハウスカフェさんで開催されていた、まつむらまいこさんの絵本原画展を拝見してまいりました。

絵本で見ても、色合いの美しさと繊細なタッチに惹かれますが、やはり原画の迫力と美しさはため息のもれるほどで、とても素晴らしかったです。

こころあたたまる狼と星のお話。青空のきれいな今日のような日に、よくはれた、ほしのまたたくよるのお話をいかがでしょうか。おとなでも楽しめる美しい絵本。ぜひ手にとって、おたしかめください。

#いっぴきおおかみとおほしさま #まつむらまいこ #本屋象の旅
  • 「少年が来る」ハン・ガン
「僕のルーマニア語の授業」チャン・ウンジン

こんにちは。今日5月18日は、「光州民主化運動」の記念日です。

いろいろと騒がしい世の中ですが、どこの国の歴史だろうと、未来のために学ぶことはたいせつだと思います。小説を通して、歴史の一端に触れるのもまた、学びのひとつかもしれません。

「少年が来る」は、光州事件を題材に、小説でしか書き得ない静かな筆致で、事件の惨たらしさを見事に描き出しています。

「僕のルーマニア語の授業」は、事件はいっさい関係がないのですが、光州出身の作家さんによる短編小説です。最近読んだ小説の中で、せつなさの余韻が群を抜いておりましたので、あわせてご紹介いたしました。

もう何度も思うことですが、韓国の小説はどれを読んでもおもしろいです。ぜひ手にとって読んでみてください。

#少年が来る #僕のルーマニア語の授業 #クオン #本屋象の旅
  • 「生活フォーエバー」寺井奈緒美

こんにちは。GWも後半にさしかかり、そろそろ疲れのたまる頃ではないでしょうか。今日はそんなときにぴったりの一冊をご紹介します。

著者は寺井奈緒美さん。歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作されているそうです。「生活フォーエバー」は、日々の暮らしを切りとった、短歌とエッセイがおさめられております。

短歌という形の定まった中に気持ちを込めて詠むことのできる方を、わたしは無条件に尊敬してしまうのですが、そのうえで面白い文章まで書いてしまうのですから、もう脱帽です。

読むとなぜか元気が出てくるような一冊です。カバーのぬけ具合もたまりません。ぜひお店で手にとってみてください。

#生活フォーエバー #寺井奈緒美 #ELVISPRESS #ONREADING #本屋象の旅
  • 「過去を売る男」ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 木下眞穂訳

先日の「象の旅」トークイベントに向けて、木下眞穂さんの翻訳された作品や、翻訳について書かれた本を読んでおりました。

どの本もそれぞれに味わい深く、しみじみといい小説ばかりです。いろいろな国のいろいろな作品を、日本語で読めるこの時代、この点に限って申し上げれば、今まででいちばん幸せかもしれません。

本日、木下さんの翻訳された新刊が発売されました。

アンゴラの作家、アグアルーザの「過去を売る男」です。

自分が読んでおもしろいと思った作品を翻訳する、という木下さん。その木下さんが衝撃的におもしろいと評した、アグアルーザの「忘却についての一般論」。翻訳されたのは忘却~が先でしたが、原作は「過去を売る男」の方が先とのことです。

私も「忘却についての一般論」は衝撃を受けるとともに、あまりのうまさに唸りました。着想も筋運びも見事で、何度でも読み返したくなります。

そんなアグアルーザの作品が、おもしろくないわけがありません。読みたい本は常にたくさんありますが、今年の連休はこの本を読もうと思います。

木下眞穂さんの翻訳作品や、おすすめの小説を並べております。連休にお読みになる本を探しに、ぜひお店にもお立ち寄りください。

#過去を売る男 #アグアルーザ #木下眞穂 #白水社 #本屋象の旅
  • 「祖国」フェルナンド・アラムブル 木村裕美訳

こんにちは。連休に読む本はもうお決まりでしょうか。春ははじまりの季節、骨太な小説を読みはじめてみたいという方に、おすすめの作品をご紹介いたします。

舞台は、スペイン北部のバスク地方。美食の街として世界的に有名なサン・セバスチャンを含むバスク地方は、その歴史的背景には民族問題を抱えており、独立を掲げた過激なテロ行為が続いていた地域です。

数年前に、過激派組織の武装解除と解散がニュースとして伝わりましたが、小説はその前の世界を描きます。

小さな村の、ご近所で付き合いの深いふたつの家族。ある事件をきっかけに、関係が一変します。

短い章それぞれが二家族九人のいずれかの視点で語られ、過去のエピソードと現在の物語が絡み合いながら進んでいきます。圧巻なのは、その構成です。複雑なパズルのような組み立てにもかかわらず、読者を迷わせることなく小説の世界に引き入れてくれます。

小さな村のふたつの家族というミクロの世界を描くことで、民族や国家、アイデンティティや人間愛といった、より大きなものを浮かび上がらせる、作者の筆力に唸らされます。

単行本で上下巻はなかなかのボリュームですが、ひとつひとつの章が短く、メインの登場人物はふた家族に限られるので、わりと読みやすいです。読み終えたときの胸の熱さは、今でも鮮明に覚えております。重すぎるタイトルで敬遠せずに、ぜひ手にとっていただければと思います。

#祖国 #スペイン #バスク #海外小説 #象の旅 #横浜橋 #本屋
  • 「モモ」ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳

久しぶりに読み直したこちらをご紹介いたします。

原著が書かれてから50年とのことですが、その内容はまったく色褪せることなく、むしろ現代に警鐘を鳴らしているのではないかと思うほど、作者であるミヒャエル・エンデの慧眼に恐れ入るばかりです。

テーマは「時間のたいせつさ」。対象は小学5・6年生とありますから、ファンタジーや冒険の要素をうまく取り入れて、とてもわかりやすくおもしろく書かれてはおりますが、むしろ大人になってからの方が、身につまされることが多いぶん、心に響くかもしれません。

不要不急ということばが飛び交う時代を経て、あらためて問われる私たちのたいせつな時間。「モモ」のような本をゆっくりと読むことで、時間について考えてみるのもいいですね。日々忙しい方にこそ、おすすめいたします。

#モモ #ミヒャエルエンデ #本屋 #象の旅 #横浜橋
  • 「四季彩 言の葉 百色図鑑」

今日は暖かく、春を満喫できるお天気ですね。雨の続きそうな週末の前に、貴重な一日となりそうです。

今日ご紹介する一冊は、「百色図鑑」です。図鑑とありますが、綺麗な写真集というほうがふさわしいかもしれません。

四季それぞれの彩りを、美しい風景であじわうことのできる素敵な一冊です。

日本にはこんなに美しいところがあるのかという驚きと、色の名前がこんなにもあるのかという驚嘆と、どちらも楽しむことができます。

「桃花染」って、どう読むのかご存知でしょうか。わたしは、知らない色も読んだことのない読みかたも、この本の中にたくさんありました。

気になった方や、美しい写真を見たいという方は、ぜひお店でお確かめください。

#百色図鑑 #桃花染 #本屋象の旅 #横浜橋
  • 鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。

美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。

長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。

#鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
  • 「本の雑誌4月号」

特集は「短歌の春!」です。

先日、歌人の千葉聡さんが主宰される歌会を見学させていただきました。共通のお題で事前に提出した歌を、皆さんで評していきます。

歌をつくる、詠むだけでも凄いなと感心しておりましたが、それにもまして強く印象に残ったのは、評される皆さんの言葉の美しさです。

歌を詠む方の、世界の見かたや捉えかた。歌を詠むことで言葉が磨かれ、使われる言葉が変わり、人との接し方がより優しくなるのでしょう。本当に素晴らしいと思いました。

今年は、短歌や詩を学びたいなと思います。

そこで、「本の雑誌」の特集に戻りますが、現代の名だたる歌人による座談会や、おすすめの短歌本ガイドなど、気になる記事が満載です。短歌にすこしでもご興味がおありでしたら、ここから読みはじめてみるのもよさそうです。

また、本屋を開業するうえでお世話になった本のひとつ「本を売る技術」が、今月号から漫画の連載としてよみがえりました。こちらはいずれブログにまとめたいと思います。

毎号おもしろい「本の雑誌」、ぜひ手にとってお確かめください。

#本の雑誌 #短歌の春 #本を売る技術 #本屋象の旅 #横浜橋
  • [お知らせです]

※お申し込みが定員に達しましたので、受け付けを終了いたします。

4月22日(土)、「象の旅」トークイベントを開催いたします。翻訳された木下眞穂さんをお迎えし、たっぷりとお話をうかがいたいと思います。

詳細はウェブサイトにてご確認ください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。わたしも楽しみです。

#象の旅 #書肆侃侃房 #木下眞穂 #本屋象の旅 #トークイベント #横浜橋
  • 「源氏物語 A・ウェイリー版」「ミライの源氏物語」

来年のために、そろそろ読みはじめたほうがよさそうなボリュームです。

私は、いつかはと思いつつ、なかなか読みはじめることができません。今もまた、何冊かほかの本を並行して読み進めており、いったいいつになるのやら、です。

山崎ナオコーラさんの「ミライの源氏物語」も、現代の視点から読み解く物語として、とても興味深い一冊です。

お店に並べておりますので、よろしければ手にとってみてください。

#源氏物語 #ミライの源氏物語 #本屋象の旅 #横浜橋
  • 「ねこのねえ」

お客さまに教えていただいた、坂本千明さんの素敵な本が入荷いたしました。

深い青色の美しさに目を奪われます。画像では伝えきれないので、ぜひ手にとってお確かめください。かわいいサインもついてます。

#ねこのねえ #坂本千明 #本屋象の旅 #横浜橋
「いっぴきおおかみとおほしさま」まつむらまいこ

こんにちは。昨日、神保町のブックハウスカフェさんで開催されていた、まつむらまいこさんの絵本原画展を拝見してまいりました。

絵本で見ても、色合いの美しさと繊細なタッチに惹かれますが、やはり原画の迫力と美しさはため息のもれるほどで、とても素晴らしかったです。

こころあたたまる狼と星のお話。青空のきれいな今日のような日に、よくはれた、ほしのまたたくよるのお話をいかがでしょうか。おとなでも楽しめる美しい絵本。ぜひ手にとって、おたしかめください。

#いっぴきおおかみとおほしさま #まつむらまいこ #本屋象の旅
「いっぴきおおかみとおほしさま」まつむらまいこ こんにちは。昨日、神保町のブックハウスカフェさんで開催されていた、まつむらまいこさんの絵本原画展を拝見してまいりました。 絵本で見ても、色合いの美しさと繊細なタッチに惹かれますが、やはり原画の迫力と美しさはため息のもれるほどで、とても素晴らしかったです。 こころあたたまる狼と星のお話。青空のきれいな今日のような日に、よくはれた、ほしのまたたくよるのお話をいかがでしょうか。おとなでも楽しめる美しい絵本。ぜひ手にとって、おたしかめください。 #いっぴきおおかみとおほしさま #まつむらまいこ #本屋象の旅
2週間前
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1/12
「少年が来る」ハン・ガン
「僕のルーマニア語の授業」チャン・ウンジン

こんにちは。今日5月18日は、「光州民主化運動」の記念日です。

いろいろと騒がしい世の中ですが、どこの国の歴史だろうと、未来のために学ぶことはたいせつだと思います。小説を通して、歴史の一端に触れるのもまた、学びのひとつかもしれません。

「少年が来る」は、光州事件を題材に、小説でしか書き得ない静かな筆致で、事件の惨たらしさを見事に描き出しています。

「僕のルーマニア語の授業」は、事件はいっさい関係がないのですが、光州出身の作家さんによる短編小説です。最近読んだ小説の中で、せつなさの余韻が群を抜いておりましたので、あわせてご紹介いたしました。

もう何度も思うことですが、韓国の小説はどれを読んでもおもしろいです。ぜひ手にとって読んでみてください。

#少年が来る #僕のルーマニア語の授業 #クオン #本屋象の旅
「少年が来る」ハン・ガン
「僕のルーマニア語の授業」チャン・ウンジン

こんにちは。今日5月18日は、「光州民主化運動」の記念日です。

いろいろと騒がしい世の中ですが、どこの国の歴史だろうと、未来のために学ぶことはたいせつだと思います。小説を通して、歴史の一端に触れるのもまた、学びのひとつかもしれません。

「少年が来る」は、光州事件を題材に、小説でしか書き得ない静かな筆致で、事件の惨たらしさを見事に描き出しています。

「僕のルーマニア語の授業」は、事件はいっさい関係がないのですが、光州出身の作家さんによる短編小説です。最近読んだ小説の中で、せつなさの余韻が群を抜いておりましたので、あわせてご紹介いたしました。

もう何度も思うことですが、韓国の小説はどれを読んでもおもしろいです。ぜひ手にとって読んでみてください。

#少年が来る #僕のルーマニア語の授業 #クオン #本屋象の旅
「少年が来る」ハン・ガン 「僕のルーマニア語の授業」チャン・ウンジン こんにちは。今日5月18日は、「光州民主化運動」の記念日です。 いろいろと騒がしい世の中ですが、どこの国の歴史だろうと、未来のために学ぶことはたいせつだと思います。小説を通して、歴史の一端に触れるのもまた、学びのひとつかもしれません。 「少年が来る」は、光州事件を題材に、小説でしか書き得ない静かな筆致で、事件の惨たらしさを見事に描き出しています。 「僕のルーマニア語の授業」は、事件はいっさい関係がないのですが、光州出身の作家さんによる短編小説です。最近読んだ小説の中で、せつなさの余韻が群を抜いておりましたので、あわせてご紹介いたしました。 もう何度も思うことですが、韓国の小説はどれを読んでもおもしろいです。ぜひ手にとって読んでみてください。 #少年が来る #僕のルーマニア語の授業 #クオン #本屋象の旅
3週間前
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2/12
「生活フォーエバー」寺井奈緒美

こんにちは。GWも後半にさしかかり、そろそろ疲れのたまる頃ではないでしょうか。今日はそんなときにぴったりの一冊をご紹介します。

著者は寺井奈緒美さん。歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作されているそうです。「生活フォーエバー」は、日々の暮らしを切りとった、短歌とエッセイがおさめられております。

短歌という形の定まった中に気持ちを込めて詠むことのできる方を、わたしは無条件に尊敬してしまうのですが、そのうえで面白い文章まで書いてしまうのですから、もう脱帽です。

読むとなぜか元気が出てくるような一冊です。カバーのぬけ具合もたまりません。ぜひお店で手にとってみてください。

#生活フォーエバー #寺井奈緒美 #ELVISPRESS #ONREADING #本屋象の旅
「生活フォーエバー」寺井奈緒美 こんにちは。GWも後半にさしかかり、そろそろ疲れのたまる頃ではないでしょうか。今日はそんなときにぴったりの一冊をご紹介します。 著者は寺井奈緒美さん。歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作されているそうです。「生活フォーエバー」は、日々の暮らしを切りとった、短歌とエッセイがおさめられております。 短歌という形の定まった中に気持ちを込めて詠むことのできる方を、わたしは無条件に尊敬してしまうのですが、そのうえで面白い文章まで書いてしまうのですから、もう脱帽です。 読むとなぜか元気が出てくるような一冊です。カバーのぬけ具合もたまりません。ぜひお店で手にとってみてください。 #生活フォーエバー #寺井奈緒美 #ELVISPRESS #ONREADING #本屋象の旅
1か月前
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3/12
「過去を売る男」ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 木下眞穂訳

先日の「象の旅」トークイベントに向けて、木下眞穂さんの翻訳された作品や、翻訳について書かれた本を読んでおりました。

どの本もそれぞれに味わい深く、しみじみといい小説ばかりです。いろいろな国のいろいろな作品を、日本語で読めるこの時代、この点に限って申し上げれば、今まででいちばん幸せかもしれません。

本日、木下さんの翻訳された新刊が発売されました。

アンゴラの作家、アグアルーザの「過去を売る男」です。

自分が読んでおもしろいと思った作品を翻訳する、という木下さん。その木下さんが衝撃的におもしろいと評した、アグアルーザの「忘却についての一般論」。翻訳されたのは忘却~が先でしたが、原作は「過去を売る男」の方が先とのことです。

私も「忘却についての一般論」は衝撃を受けるとともに、あまりのうまさに唸りました。着想も筋運びも見事で、何度でも読み返したくなります。

そんなアグアルーザの作品が、おもしろくないわけがありません。読みたい本は常にたくさんありますが、今年の連休はこの本を読もうと思います。

木下眞穂さんの翻訳作品や、おすすめの小説を並べております。連休にお読みになる本を探しに、ぜひお店にもお立ち寄りください。

#過去を売る男 #アグアルーザ #木下眞穂 #白水社 #本屋象の旅
「過去を売る男」ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 木下眞穂訳

先日の「象の旅」トークイベントに向けて、木下眞穂さんの翻訳された作品や、翻訳について書かれた本を読んでおりました。

どの本もそれぞれに味わい深く、しみじみといい小説ばかりです。いろいろな国のいろいろな作品を、日本語で読めるこの時代、この点に限って申し上げれば、今まででいちばん幸せかもしれません。

本日、木下さんの翻訳された新刊が発売されました。

アンゴラの作家、アグアルーザの「過去を売る男」です。

自分が読んでおもしろいと思った作品を翻訳する、という木下さん。その木下さんが衝撃的におもしろいと評した、アグアルーザの「忘却についての一般論」。翻訳されたのは忘却~が先でしたが、原作は「過去を売る男」の方が先とのことです。

私も「忘却についての一般論」は衝撃を受けるとともに、あまりのうまさに唸りました。着想も筋運びも見事で、何度でも読み返したくなります。

そんなアグアルーザの作品が、おもしろくないわけがありません。読みたい本は常にたくさんありますが、今年の連休はこの本を読もうと思います。

木下眞穂さんの翻訳作品や、おすすめの小説を並べております。連休にお読みになる本を探しに、ぜひお店にもお立ち寄りください。

#過去を売る男 #アグアルーザ #木下眞穂 #白水社 #本屋象の旅
「過去を売る男」ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 木下眞穂訳 先日の「象の旅」トークイベントに向けて、木下眞穂さんの翻訳された作品や、翻訳について書かれた本を読んでおりました。 どの本もそれぞれに味わい深く、しみじみといい小説ばかりです。いろいろな国のいろいろな作品を、日本語で読めるこの時代、この点に限って申し上げれば、今まででいちばん幸せかもしれません。 本日、木下さんの翻訳された新刊が発売されました。 アンゴラの作家、アグアルーザの「過去を売る男」です。 自分が読んでおもしろいと思った作品を翻訳する、という木下さん。その木下さんが衝撃的におもしろいと評した、アグアルーザの「忘却についての一般論」。翻訳されたのは忘却~が先でしたが、原作は「過去を売る男」の方が先とのことです。 私も「忘却についての一般論」は衝撃を受けるとともに、あまりのうまさに唸りました。着想も筋運びも見事で、何度でも読み返したくなります。 そんなアグアルーザの作品が、おもしろくないわけがありません。読みたい本は常にたくさんありますが、今年の連休はこの本を読もうと思います。 木下眞穂さんの翻訳作品や、おすすめの小説を並べております。連休にお読みになる本を探しに、ぜひお店にもお立ち寄りください。 #過去を売る男 #アグアルーザ #木下眞穂 #白水社 #本屋象の旅
1か月前
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4/12
「祖国」フェルナンド・アラムブル 木村裕美訳

こんにちは。連休に読む本はもうお決まりでしょうか。春ははじまりの季節、骨太な小説を読みはじめてみたいという方に、おすすめの作品をご紹介いたします。

舞台は、スペイン北部のバスク地方。美食の街として世界的に有名なサン・セバスチャンを含むバスク地方は、その歴史的背景には民族問題を抱えており、独立を掲げた過激なテロ行為が続いていた地域です。

数年前に、過激派組織の武装解除と解散がニュースとして伝わりましたが、小説はその前の世界を描きます。

小さな村の、ご近所で付き合いの深いふたつの家族。ある事件をきっかけに、関係が一変します。

短い章それぞれが二家族九人のいずれかの視点で語られ、過去のエピソードと現在の物語が絡み合いながら進んでいきます。圧巻なのは、その構成です。複雑なパズルのような組み立てにもかかわらず、読者を迷わせることなく小説の世界に引き入れてくれます。

小さな村のふたつの家族というミクロの世界を描くことで、民族や国家、アイデンティティや人間愛といった、より大きなものを浮かび上がらせる、作者の筆力に唸らされます。

単行本で上下巻はなかなかのボリュームですが、ひとつひとつの章が短く、メインの登場人物はふた家族に限られるので、わりと読みやすいです。読み終えたときの胸の熱さは、今でも鮮明に覚えております。重すぎるタイトルで敬遠せずに、ぜひ手にとっていただければと思います。

#祖国 #スペイン #バスク #海外小説 #象の旅 #横浜橋 #本屋
「祖国」フェルナンド・アラムブル 木村裕美訳 こんにちは。連休に読む本はもうお決まりでしょうか。春ははじまりの季節、骨太な小説を読みはじめてみたいという方に、おすすめの作品をご紹介いたします。 舞台は、スペイン北部のバスク地方。美食の街として世界的に有名なサン・セバスチャンを含むバスク地方は、その歴史的背景には民族問題を抱えており、独立を掲げた過激なテロ行為が続いていた地域です。 数年前に、過激派組織の武装解除と解散がニュースとして伝わりましたが、小説はその前の世界を描きます。 小さな村の、ご近所で付き合いの深いふたつの家族。ある事件をきっかけに、関係が一変します。 短い章それぞれが二家族九人のいずれかの視点で語られ、過去のエピソードと現在の物語が絡み合いながら進んでいきます。圧巻なのは、その構成です。複雑なパズルのような組み立てにもかかわらず、読者を迷わせることなく小説の世界に引き入れてくれます。 小さな村のふたつの家族というミクロの世界を描くことで、民族や国家、アイデンティティや人間愛といった、より大きなものを浮かび上がらせる、作者の筆力に唸らされます。 単行本で上下巻はなかなかのボリュームですが、ひとつひとつの章が短く、メインの登場人物はふた家族に限られるので、わりと読みやすいです。読み終えたときの胸の熱さは、今でも鮮明に覚えております。重すぎるタイトルで敬遠せずに、ぜひ手にとっていただければと思います。 #祖国 #スペイン #バスク #海外小説 #象の旅 #横浜橋 #本屋
2か月前
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5/12
「モモ」ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳

久しぶりに読み直したこちらをご紹介いたします。

原著が書かれてから50年とのことですが、その内容はまったく色褪せることなく、むしろ現代に警鐘を鳴らしているのではないかと思うほど、作者であるミヒャエル・エンデの慧眼に恐れ入るばかりです。

テーマは「時間のたいせつさ」。対象は小学5・6年生とありますから、ファンタジーや冒険の要素をうまく取り入れて、とてもわかりやすくおもしろく書かれてはおりますが、むしろ大人になってからの方が、身につまされることが多いぶん、心に響くかもしれません。

不要不急ということばが飛び交う時代を経て、あらためて問われる私たちのたいせつな時間。「モモ」のような本をゆっくりと読むことで、時間について考えてみるのもいいですね。日々忙しい方にこそ、おすすめいたします。

#モモ #ミヒャエルエンデ #本屋 #象の旅 #横浜橋
「モモ」ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 久しぶりに読み直したこちらをご紹介いたします。 原著が書かれてから50年とのことですが、その内容はまったく色褪せることなく、むしろ現代に警鐘を鳴らしているのではないかと思うほど、作者であるミヒャエル・エンデの慧眼に恐れ入るばかりです。 テーマは「時間のたいせつさ」。対象は小学5・6年生とありますから、ファンタジーや冒険の要素をうまく取り入れて、とてもわかりやすくおもしろく書かれてはおりますが、むしろ大人になってからの方が、身につまされることが多いぶん、心に響くかもしれません。 不要不急ということばが飛び交う時代を経て、あらためて問われる私たちのたいせつな時間。「モモ」のような本をゆっくりと読むことで、時間について考えてみるのもいいですね。日々忙しい方にこそ、おすすめいたします。 #モモ #ミヒャエルエンデ #本屋 #象の旅 #横浜橋
2か月前
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6/12
「四季彩 言の葉 百色図鑑」

今日は暖かく、春を満喫できるお天気ですね。雨の続きそうな週末の前に、貴重な一日となりそうです。

今日ご紹介する一冊は、「百色図鑑」です。図鑑とありますが、綺麗な写真集というほうがふさわしいかもしれません。

四季それぞれの彩りを、美しい風景であじわうことのできる素敵な一冊です。

日本にはこんなに美しいところがあるのかという驚きと、色の名前がこんなにもあるのかという驚嘆と、どちらも楽しむことができます。

「桃花染」って、どう読むのかご存知でしょうか。わたしは、知らない色も読んだことのない読みかたも、この本の中にたくさんありました。

気になった方や、美しい写真を見たいという方は、ぜひお店でお確かめください。

#百色図鑑 #桃花染 #本屋象の旅 #横浜橋
「四季彩 言の葉 百色図鑑」 今日は暖かく、春を満喫できるお天気ですね。雨の続きそうな週末の前に、貴重な一日となりそうです。 今日ご紹介する一冊は、「百色図鑑」です。図鑑とありますが、綺麗な写真集というほうがふさわしいかもしれません。 四季それぞれの彩りを、美しい風景であじわうことのできる素敵な一冊です。 日本にはこんなに美しいところがあるのかという驚きと、色の名前がこんなにもあるのかという驚嘆と、どちらも楽しむことができます。 「桃花染」って、どう読むのかご存知でしょうか。わたしは、知らない色も読んだことのない読みかたも、この本の中にたくさんありました。 気になった方や、美しい写真を見たいという方は、ぜひお店でお確かめください。 #百色図鑑 #桃花染 #本屋象の旅 #横浜橋
3か月前
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7/12
鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。

美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。

長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。

#鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。

美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。

長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。

#鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。

美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。

長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。

#鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。

美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。

長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。

#鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。

美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。

長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。

#鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。

美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。

長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。

#鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
鎌倉・長谷のBooks & Gallery 海と本さんにお邪魔してきました。 美しい写真集や絵本がギャラリーのように並び、見ているだけで楽しくなります。鎌倉散策の際に、ぜひお立ち寄りください。 長谷寺は、海外からの観光客も多くなかなかの賑わいでしたが、やっぱり落ち着きますね。心穏やかになりました。 #鎌倉 #長谷 #Books&Gallery海と本 #本屋
3か月前
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8/12
「本の雑誌4月号」

特集は「短歌の春!」です。

先日、歌人の千葉聡さんが主宰される歌会を見学させていただきました。共通のお題で事前に提出した歌を、皆さんで評していきます。

歌をつくる、詠むだけでも凄いなと感心しておりましたが、それにもまして強く印象に残ったのは、評される皆さんの言葉の美しさです。

歌を詠む方の、世界の見かたや捉えかた。歌を詠むことで言葉が磨かれ、使われる言葉が変わり、人との接し方がより優しくなるのでしょう。本当に素晴らしいと思いました。

今年は、短歌や詩を学びたいなと思います。

そこで、「本の雑誌」の特集に戻りますが、現代の名だたる歌人による座談会や、おすすめの短歌本ガイドなど、気になる記事が満載です。短歌にすこしでもご興味がおありでしたら、ここから読みはじめてみるのもよさそうです。

また、本屋を開業するうえでお世話になった本のひとつ「本を売る技術」が、今月号から漫画の連載としてよみがえりました。こちらはいずれブログにまとめたいと思います。

毎号おもしろい「本の雑誌」、ぜひ手にとってお確かめください。

#本の雑誌 #短歌の春 #本を売る技術 #本屋象の旅 #横浜橋
「本の雑誌4月号」 特集は「短歌の春!」です。 先日、歌人の千葉聡さんが主宰される歌会を見学させていただきました。共通のお題で事前に提出した歌を、皆さんで評していきます。 歌をつくる、詠むだけでも凄いなと感心しておりましたが、それにもまして強く印象に残ったのは、評される皆さんの言葉の美しさです。 歌を詠む方の、世界の見かたや捉えかた。歌を詠むことで言葉が磨かれ、使われる言葉が変わり、人との接し方がより優しくなるのでしょう。本当に素晴らしいと思いました。 今年は、短歌や詩を学びたいなと思います。 そこで、「本の雑誌」の特集に戻りますが、現代の名だたる歌人による座談会や、おすすめの短歌本ガイドなど、気になる記事が満載です。短歌にすこしでもご興味がおありでしたら、ここから読みはじめてみるのもよさそうです。 また、本屋を開業するうえでお世話になった本のひとつ「本を売る技術」が、今月号から漫画の連載としてよみがえりました。こちらはいずれブログにまとめたいと思います。 毎号おもしろい「本の雑誌」、ぜひ手にとってお確かめください。 #本の雑誌 #短歌の春 #本を売る技術 #本屋象の旅 #横浜橋
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9/12
[お知らせです]

※お申し込みが定員に達しましたので、受け付けを終了いたします。

4月22日(土)、「象の旅」トークイベントを開催いたします。翻訳された木下眞穂さんをお迎えし、たっぷりとお話をうかがいたいと思います。

詳細はウェブサイトにてご確認ください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。わたしも楽しみです。

#象の旅 #書肆侃侃房 #木下眞穂 #本屋象の旅 #トークイベント #横浜橋
[お知らせです] ※お申し込みが定員に達しましたので、受け付けを終了いたします。 4月22日(土)、「象の旅」トークイベントを開催いたします。翻訳された木下眞穂さんをお迎えし、たっぷりとお話をうかがいたいと思います。 詳細はウェブサイトにてご確認ください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。わたしも楽しみです。 #象の旅 #書肆侃侃房 #木下眞穂 #本屋象の旅 #トークイベント #横浜橋
3か月前
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10/12
「源氏物語 A・ウェイリー版」「ミライの源氏物語」

来年のために、そろそろ読みはじめたほうがよさそうなボリュームです。

私は、いつかはと思いつつ、なかなか読みはじめることができません。今もまた、何冊かほかの本を並行して読み進めており、いったいいつになるのやら、です。

山崎ナオコーラさんの「ミライの源氏物語」も、現代の視点から読み解く物語として、とても興味深い一冊です。

お店に並べておりますので、よろしければ手にとってみてください。

#源氏物語 #ミライの源氏物語 #本屋象の旅 #横浜橋
「源氏物語 A・ウェイリー版」「ミライの源氏物語」

来年のために、そろそろ読みはじめたほうがよさそうなボリュームです。

私は、いつかはと思いつつ、なかなか読みはじめることができません。今もまた、何冊かほかの本を並行して読み進めており、いったいいつになるのやら、です。

山崎ナオコーラさんの「ミライの源氏物語」も、現代の視点から読み解く物語として、とても興味深い一冊です。

お店に並べておりますので、よろしければ手にとってみてください。

#源氏物語 #ミライの源氏物語 #本屋象の旅 #横浜橋
「源氏物語 A・ウェイリー版」「ミライの源氏物語」 来年のために、そろそろ読みはじめたほうがよさそうなボリュームです。 私は、いつかはと思いつつ、なかなか読みはじめることができません。今もまた、何冊かほかの本を並行して読み進めており、いったいいつになるのやら、です。 山崎ナオコーラさんの「ミライの源氏物語」も、現代の視点から読み解く物語として、とても興味深い一冊です。 お店に並べておりますので、よろしければ手にとってみてください。 #源氏物語 #ミライの源氏物語 #本屋象の旅 #横浜橋
3か月前
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「ねこのねえ」

お客さまに教えていただいた、坂本千明さんの素敵な本が入荷いたしました。

深い青色の美しさに目を奪われます。画像では伝えきれないので、ぜひ手にとってお確かめください。かわいいサインもついてます。

#ねこのねえ #坂本千明 #本屋象の旅 #横浜橋
「ねこのねえ」 お客さまに教えていただいた、坂本千明さんの素敵な本が入荷いたしました。 深い青色の美しさに目を奪われます。画像では伝えきれないので、ぜひ手にとってお確かめください。かわいいサインもついてます。 #ねこのねえ #坂本千明 #本屋象の旅 #横浜橋
3か月前
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アクセス

所在地

〒232-0024
横浜市南区浦舟町1-1-39
まいばすけっと隣

Tel 045-315-7006

営業時間

10:30 ~ 19 : 00

定休日

毎週火曜日、第3水曜日

※営業時間やお休みの最新情報は、Twitterでご確認ください。

交通機関

横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」1A出口より徒歩5分

お車でお越しの場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

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