本屋象の旅

お店について

こんにちは。本屋象の旅は、横浜橋通商店街から少し入った、いわゆるディープなヨコハマの一角にあるお店です。読んでよかった本や読んでみたい本、読んでほしい本や見るだけで楽しくなる本、世の中や自分のことを考えるきっかけになる本、ずっと手元に置いておきたいと思える本など、そんな本を並べております。

いまどき本なんて、ましてや紙の本なんて、という方もいらっしゃるかと思います。スマホがあれば、たいていの情報は手に入りますし、けっこうな欲求を満たしてくれます。ただ、その便利さと引き換えに、大切な何かを失っているような、そんな気がしてなりません。

すこしゆっくりと、歩きながら考える。世の中全体に、そんな時間が必要かなと、わりと切実に思います。本に答えはありませんが、こころに灯をともしてくれる何かが見つかるかもしれません。観光のついででも、お買いものの帰りにでも、ぜひお立ち寄りください。本とともにお待ちしております。

店主 加茂和弘

象の旅ロゴ

ロゴとウェブサイトのデザインは、株式会社UMIBEの鎌田啓佑さんにお願いしました。

ご自身でも、鎌倉市長谷にて本屋を営まれております。海をテーマにした素敵なお店です。鎌倉に行かれる際には、ぜひお立ち寄りください。

店名の「象の旅」は、ポルトガルの作家ジョゼ・サラマーゴ氏の著作より拝借しました。
(『象の旅』ジョゼ・サラマーゴ、木下眞穂訳、書肆侃侃房、2021年)
著者の最晩年に書かれたこの作品は、なんとも味わい深く大変おもしろいのですが、なによりもそのタイトルの響きに惹かれました。なにかとままならない人生を表しているように思えてなりません。先の見えない時代でも、ゆったりと、歩は進めていくような、そんな言葉にできない思いを込めて、お店の名にいたしました。