本屋象の旅 | 横浜・阪東橋の新刊書店

お休み

９月のお休み

３日（火）、１０日（火）、１７日（火）、１８日（水）、２４日（火）、２９日（日）

※９月２９日（日）は「梅屋敷ブックフェスタ」出店のため、店舗は休業いたします。

お知らせ

2024.09.14

11/2（土）「海外文学をおすすめし合う読書会」開催のご案内

2024.09.08

Webショップ開設のお知らせ

2024.09.02

9/29（日）「梅屋敷ブックフェスタ」出店のお知らせ

2024.08.17

武塙麻衣子さんサイン入り『酒場の君』予約販売のお知らせ

2024.08.10

『酒場の君』先行発売と、武塙麻衣子さんサイン会開催のお知らせ

2024.05.17

『動物哲学物語確かなリスの不確かさ』朗読会開催のお知らせ

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11/2（土）「海外文学をおすすめし合う読書会」開催のお知らせ

こんにちは。夏のような暑さがつづき、「読書の秋」にふさわしい気候はもうすこし先のようですが、11月に開催するイベントをご案内いたします。

題して、「海外文学をおすすめし合う読書会」。

ふだん海外文学をお読みになる方で、ほかの方のおすすめを聞いてみたいという方や、読書が好きな方と交流したいという方はもちろん、興味はあるけれど、どれがおもしろいのかおすすめを教えてほしいという方や、お話するのは苦手だけど、ほかの方のお話は聞いてみたいという方も、一緒に楽しめる会にしたいと思います。会の進行は、古今東西の文学を愛するマヤさん（ @maya_naka.booklog ）に務めていただきます。

くわしくは、お店のウェブサイト（ https://zounotabi.com ）をご覧ください。皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

＃海外文学をおすすめし合う読書会 #本屋象の旅

『おさかなごはん』こんにちは。９

『おさかなごはん』

こんにちは。９月になってもまだまだ暑い日がつづいておりますが、いかがお過ごしでしょうか。ただ過ごすだけでも大変で、なかなか疲れのとれないこの時期におすすめの絵本をご紹介いたします。

作者は日本でも人気のM. B. ゴフスタイン。『おさかなごはん』（原題：FISH FOR SUPPER）は、発表からほぼ半世紀を経て新訳で復刊された、とてもシンプルで美しい絵本です。

描かれるのは、ひとり暮らしのおばあちゃんの日常。早起きをし、釣りに出かけ、魚を釣り、料理して食べ、片づけをして、やすむ。その繰りかえしを描く、ただそれだけの物語が、なぜだかとても胸に響きます。

イラストも筋立てもシンプルがゆえに、どう受けとめるかは読み手しだい。読みおえると、ふと今の自分をかえりみて、これからの生きかたを考えるきっかけになるかもしれません。

きれいな装丁で、手元に置いておきたくなるこの絵本。この作品も、どちらかというと大人の皆さまへおすすめいたします。ぜひ手にとってみてください。

#おさかなごはん #ゴフスタイン #佐々木美香 #トンカチ #本屋象の旅

『しぶとい十人の本屋』こんにちは

『しぶとい十人の本屋』

こんにちは。今日はこちらの一冊をご紹介いたします。

著者は、荻窪で本屋Titleを営む辻山良雄さん。辻山さんが、全国各地で長く本屋を営む方々を訪ね、本屋としてはたらくことの思索を深めた、旅路の記録です。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、2016年に本屋Titleをオープンし、『本屋、はじめました』（苦楽堂、ちくま文庫）という著書もある辻山さんは、本屋界隈の雄、といっても過言ではありません。

わたしも開店前の勉強として『本屋、はじめました』は読ませていただき、おおいに参考にさせていただきましたが、実際にお店を構えてみますと、本屋Titleの充実した品揃え、カフェやイベント開催によるバランスの取れた経営スタイル、各種媒体での質の高い継続的な情報発信などなど、とても真似のできるものではないということに気がつかされます。

そんな辻山さんでも、長く続けていくうちに悩みが生じ、行く先々の店主の皆さんと言葉を交わしながら、本屋として生きることについて、考えを深めていきます。

わたしは本屋として共感するところや学ぶところも多く、とてもおもしろく読み終えましたが、今の世の中ではたらくこと、生きることを考えるどなたにとっても、きっと心に響く一冊だと思います。

本屋Titleをはじめ、ご紹介されている全国の本屋さんにも行きたくなりますね。本屋さん好きの方にはもちろん、なにかモヤモヤしたものを抱えている方にぜひ、ご一読をおすすめいたします。

#しぶとい十人の本屋 #辻山良雄 #朝日出版社 #本屋Title #本屋象の旅

9/29（日）「梅屋敷ブックフェスタ」出店のお知らせ

9月29日（日）に東京・梅屋敷にて開催される「梅屋敷ブックフェスタ」に出店いたします。

会場は、京急梅屋敷駅から徒歩2分の仙六屋カフェ。東京の本屋さんをはじめ、いろいろな方とご一緒できることを、今からわたしも楽しみにしております。当日はぜひ、梅屋敷へ足をお運びください。本屋さんが集まる本のお祭りを、梅屋敷で一緒に楽しみましょう。

※イベント当日、店舗は休業といたしますので、ご了承ください。

＃梅屋敷ブックフェスタ #京急梅屋敷 #仙六屋カフェ #葉々社

『羊の怒る時　─関東大震災の三日間』

こんにちは。今日はこちらをご紹介いたします。

当時、東京の代々木に住んでいた作家・江馬修が、実際に体験した関東大震災からの三日間を、克明に記録したルポルタージュです。

地震のおそろしさは今もなお変わりませんが、この震災の真のおそろしさは、その後の虐殺にあります。

デマ、流言飛語から、自警の大義のもと暴徒化する、いわゆるふつうの人びと。およそ百年前の震災ですが、ネットに氾濫するさまざまなことばや渦巻く感情を見るにつけ、けして昔のはなしとは片付けられません。

著者の江馬修も、あらがうことのできない世の中の流れに翻弄されつつ、惑いながらも考えつづけ、この作品をまとめました。こうした人災をふせぐにはどうすればよいのか、お読みになれば、何かがわかるかもしれません。ぜひ手にとってみてください。

#羊の怒る時 #関東大震災の三日間 #江馬修 #筑摩書房 #ちくま文庫 #本屋象の旅

『改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん』

こんにちは。今日はこちらの一冊をご紹介いたします。

著者は本屋ライターの和氣正幸さん。ご自身でも東京の祖師谷で「BOOKSHOP TRAVELLER」という「本屋のアンテナショップ」を営んでおられます。

2017年6月に発売された『東京わざわざ行きたい街の本屋さん』から7年。コロナ禍やふたつのオリンピックを経て、本屋をめぐる環境も、時代とともに変化してきております。

本書では、あたらしくオープンしたお店もふくめ、東京周辺の本屋さん164軒がオールカラーで紹介されております。ありがたいことに、当店も掲載していただいております。

また、発売記念スタンプラリーにも参加しております。本書に掲載される店舗で、スタンプラリー協力店のうち10店舗をまわると、オリジナルブックカバーがもらえるとのことです。くわしくは本書をお読みください。

わたしもいつか訪れてみたい本屋さんが、たくさん掲載されております。眺めるだけでも楽しいですが、本屋めぐりのお供に、ぜひ手にとってみてください。

＃改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん #和氣正幸 #GB #本屋象の旅

『花火と残響』こんにちは。今日は

『花火と残響』

こんにちは。今日はこちらの一冊をご紹介いたします。

著者はササキアイさん。この作品が初の商業出版とのことですが、とても読み心地のよい、すこし懐かしさやほろ苦さも感じさせる、すてきなエッセイ集です。

お話をうかがうと、お好きな本屋さんや文フリをまわってみたことがきっかけで、ご自身も文章を書いてみようと思ったとのこと。わりと前のエピソードも出てきますが、メモや日記には残しておらず、思い出しながら書いていたそうです。

ふだんは忘れているけれど、ふとしたことがきっかけで思い出す、昔の自分がたしかに感じていたこと。そんな感情を思い出させてくれるような、なにげないようでかけがえのないエピソードが詰まっています。

ひとつひとつのエッセイは短いので、まずは最初の一遍をぜひ読んでみてください。きれいな文章なので、どなたにもおすすめできますが、もう若いとはいえないかもなという世代の方に、とくにおすすめいたします。

#花火と残響 #ササキアイ #hayaokibooks #本屋象の旅

『酒場の君』こんにちは。今日はこ

『酒場の君』

こんにちは。今日はこれから発売される、こちらの作品をご紹介いたします。

当店でも大人気だった私家版の『酒場の君』。今回、書き下ろしを加えて、装いも新たに書籍化されました。

武塙麻衣子さん（ @ji_ro_o ）の、気持ちのよい飲みっぷりと食べっぷりを、これまた読み心地のよい文章で味わえば、あとはどこかの酒場へと、足を向けたくなること請け合いです。

当店からすぐ近くの「浅見本店」をはじめ、野毛や横浜駅近辺など、身近なお店が紹介されているのも、個人的にはうれしいところです。

このたび、『酒場の君』刊行を記念して、8月31日（土）に当店にて先行販売および武塙麻衣子さんサイン会を開催する運びとなりました。また、サイン本のオンライン予約販売も開始しております。

詳細は「本屋象の旅」ウェブサイトをご覧いただければと思います。この機会にぜひ、お求めくださいますようお願いいたします。

#酒場の君 #武塙麻衣子 #書肆侃侃房 #本屋象の旅

『この世界の片隅に』こんにちは。

『この世界の片隅に』

こんにちは。毎日暑い日がつづきますね。今日はこちらの作品をご紹介いたします。

映画も大ヒットしましたので、ご存じの方も多いかと思います。原作の世界観に忠実で、映画も素晴らしかったですが、ぜひ原作の漫画も手にしていただければと思います。

広島市から呉へと嫁いだ主人公・すず。時は太平洋戦争の真っただ中。戦時中の暮らしぶりが、ときにコミカルに、ときにシリアスに描かれます。

ひとは、たいていのことは忘れてしまうものですが、8月はさすがに戦争のことを考える、という方も多いのではないでしょうか。暑すぎて長いものは読めないという方や、漫画なら読んでみたいという方におすすめいたします。

＃この世界の片隅に #こうの史代 #コアミックス #本屋象の旅

『夏みかんの午後』こんにちは。ま

『夏みかんの午後』

こんにちは。まだまだ暑い日がつづきそうですね。今日はそんな時期にふさわしい一冊をご紹介いたします。

著者は美術作家の永井宏さん。主人公は、東京を離れ、葉山で暮らしはじめる女性。海辺で暮らす人たちとの出会いや自然との触れ合いを通じて、移ろいゆく季節とともに、徐々に変わりゆく心情が描かれます。

とくに夏、という内容ではありませんが、海辺が舞台の物語は、やはり夏に読むとしっくりくる気がします。読みやすい短編集で、装丁もどこか涼しげ。2001年にサンライト・ラボから出版されて以来、静かに読み継がれてきた作品を、丁寧な本づくりに定評のある信陽堂が復刊いたしました。

この夏になにか小説でも読んでみたい、という方におすすめいたします。お店で見かけたら、ぜひ手にとってみてください。

＃夏みかんの午後 #永井宏 #信陽堂 #本屋象の旅

『八月の光』

こんにちは。8月に入っても変わらずの暑さですが、いかがお過ごしでしょうか。

ここ数年、８月になったら読もうと思いつつ、いざとなると気持ちがのらず、積んだままになっていたこちらの作品を、今年はフライング気味に読みはじめることで、無事に読み終えることができました。

著者はウィリアム・フォークナー、舞台は禁酒法時代のアメリカ南部。現在でも何ら解決の兆しすら見えませんが、南北戦争の終結で奴隷制が廃止されてなお、人種差別が色濃くのこる当時の物語です。

ボリュームはありますが、わたしが手にした光文社の古典新訳文庫版では、こなれた翻訳と時代背景までふくめた簡潔な注釈のおかげで、さほど苦労することもなく楽しませていただきました。

この文庫版が発売されたのが、2018年5月。購入したのはその年の6月に閉店した、六本木の青山ブックセンター。挟まれていたショップカードで、当時の記憶が思い出されました。いい本屋さんでしたね。

いつかは読みたいという気持ちが強すぎると、読む楽しみよりも読んだあとの達成感の方が大きくなってしまうきらいがありますが、暑すぎる夏は、涼しい室内で本を読むのがいちばんの過ごしかたかもしれません。没頭できる一冊をさがしに、ぜひ本屋に足を運んでいただければと思います。

#八月の光 #フォークナー #黒原敏行 #光文社古典新訳文庫 #本屋象の旅

『この村にとどまる』こんにちは。

『この村にとどまる』

こんにちは。暑い日がつづきますが、いかがお過ごしでしょうか。今日はこちらの作品をご紹介いたします。

舞台は北イタリアチロル地方、ファシスト政権の台頭する1920年代から、物語ははじまります。

戦争や、ダム建設などの国家事業に翻弄されるのは世の常かもしれませんが、この時代のこの地域、ファシズムとナチズムの影響を受けている点で、他に比するところがありません。

時代に翻弄される村と、村の人々の行く末は、ぜひともお読みのうえでお確かめいただきたいのですが、この小説の特徴として、母から娘への書簡というかたちで構成されている点が挙げられます。

そのため、激動の時代ながらも、ある種人生を達観したような、終始感情面を抑えた、静謐で美しい文章で綴られ、読み手の心を静かに震わせます。関口英子さんによる見事な翻訳のおかげもあり、自然な日本語の文学作品として、楽しませていただきました。

新潮クレスト・ブックスには、ほかにも『帰れない山』や『ある一生』など、アルプスの山岳地帯を舞台にした作品がございます。それぞれに味わい深く、自然と対峙する人間を通して、なにがしか心に刻まれるものがあると思いますので、すこしでも気になるなという方は、お店でぜひ手にとってみてください。

＃この村にとどまる #マルコバルツァーノ #関口英子 #新潮クレストブックス #本屋象の旅

アクセス

所在地

〒232-0024
横浜市南区浦舟町１－１－３９
まいばすけっと隣

Tel 045-315-7006

営業時間

10：30　～　19 : 00

定休日

毎週火曜日、第３水曜日

※営業時間やお休みの最新情報は、Twitterでご確認ください。

交通機関

横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」１A出口より徒歩5分

お車でお越しの場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

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