本屋象の旅

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「本は港」
2023.05.29

こんにちは。昨日(5月28日)は、「かながわの面白い本屋と出版社が集うブックマーケット『本は港』」に出店させていただきました。

 

まずはご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。おかげさまで、多くの方々に足を運んでいただきました。途中、入場制限で外にお並びいただく状況もあったとのことで、お暑い中わざわざのご来場、ほんとうに感謝しかございません。

 

イベント開始から終了まで、どのブースにもたくさんのお客さまがいらっしゃり、じっくりと本を吟味するというわけにはいかなかったかと思いますが、いろいろな本屋さんや出版社さんが並べたさまざまな本を、お祭りのように楽しみながらお買い求めいただけたのではないかと思います。自分のお店ではけして見ることができない光景で、出店者として参加しながら、幸せな気持ちに浸っておりました。

 

今回、お店の外に出てのイベント出店がはじめてでしたので、何から何までわからないままの参加となりましたが、一日楽しく過ごし、いろいろと学ぶこともできました。お店を営む者にとって、お店の名前を知っていただいたり、並べている本を見ていただいたり、お話をさせていただいたりすることほど、ありがたいことはありません。

 

もちろん、反省すべきことも多くありますが、いちばんの反省はひとりで臨んだことでしょうか。うすうす想定はしていたものの、準備からイベント終了までブースに立ちっぱなしの状況は、気力だけではカバーしきれないものでした。出店している方々は普段からお世話になっている皆さんばかりですから、すこしは場内を回り、お話をする時間をつくることができたら、もっと楽しめたのにと反省しております。

 

というわけで、イベント終了後の挨拶会のあと、お礼もそこそこに会場を後にしてしまい、関係者各位には大変失礼をいたしました。とくに、森川さんはじめローカルブックストアーkita.の皆さま、会場の設営準備から当日の運営、後片付けまで、大変な裏方のお仕事を担っていただきありがとうございました。入場制限中の誘導などもされていたとのこと、頭が下がります。おかげさまで私たち出店者は、接客に集中させていただきました。

 

また、今回の企画を発案し、実現させた神奈川新聞社の太田さんと、三輪舎・生活綴方の中岡さんにも、あらためてお礼申し上げます。太田さんの、地域新聞社の記者としての郷土文化愛と、誠実な取材、記事の執筆がなければ、今回の開催はなかったと思いますし、中岡さんの、なぜか周りにひとが集まってくる、押しつけがましくない愛すべきリーダーシップがなければ、お店同士の連帯も生まれていなかったでしょう。

 

本を取り巻く環境も、世の中そのものも、けして楽観できる状況ではありません。ただ、昨日のような場で、ひとが集まり、話し、本を選び、買い求める。いつかその本を読み、何かを心に残す。こうしたことの積み重ねで、何かがすこしずつ変わりはじめる。そんなことになればいいなと、雨の月曜日に思っています。

 

またの機会がございましたら、ぜひとも参加させていただきます。それと末筆ではございますが、昨晩はぐっすりと眠りましたこと、誰にともなくご報告させていただきます。