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本屋さんのお休み
2022.12.08
こんにちは。おととい12月6日のお休みの話を、昨日ブログに書こうと思っていたのですが、思うように時間がとれず、今日8日になって書いております。12月はやっぱり時間がたつのが早く感じますね。
さて、6日のお休みは、久々に東京へ。立石のあたらしい本屋さんにお邪魔したり、浅草でお蕎麦をいただいたり、上野のカフェ併設の本屋さんでおいしい珈琲を飲んだり、お世話になっている出版社さんにごあいさつしたり、大きめの本屋さんで棚をながめたり、落語を鑑賞したり。すこし本屋さんに寄りすぎかもしれませんが、じつに文化的で充実したお休みを過ごしました。
オープン以来、だいたいの時間を自分のお店で過ごしておりますので、ほかの本屋さんに行くとやっぱり楽しいですね。ただ、どうしても本屋さん目線で棚をながめてしまうので、純粋に次に読む本をさがす、お客さんの楽しみかたはできなくなってしまいました。とても残念ですが、しかたのないことです。
文化的、と軽く書いてしまいましたが、「文化」ということば、文化の日のおかげか誰もが知っていながら、ふんわりとしかわからないことばですよね。
辞書にもいろいろな説明がありますが、そのひとつを例にとりますと、文化とは「社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体」とあります。ますますわかりづらいですね。勝手な解釈になりますが、わたしは「心をゆたかにする活動」ととらえると、しっくりくるような気がしております。
國分巧一郎さんの「暇と退屈の倫理学」(新潮文庫)という本があります。人間、生きていればどうしたって暇で退屈な時間と向き合わなければなりません。その退屈とどう対峙すべきなのか、偉大な先人の知見をひもときながら、とてもわかりやすい筋立てで、明快に説いてくれます。具体的にどうすればよいかは、ぜひ手にとってご確認ください。
わたしは、心をゆたかにするためにも、退屈と向き合うためにも、本屋さんに行き、本を読んでいきたいと思います。