本屋象の旅

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窓のある本屋さん
2022.10.31

「イタリアの本屋には必ず窓がある」
どこかでそんなことを読んだような気がして、内田洋子さんの「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」を読みかえしてみました。

 

 

まったくそんなことは書かれていませんでした。ただ、イタリアの素敵な写真がいくつも掲載されており、その中に、ショーウィンドウに本を並べている本屋さんの写真もありました。その印象で、記憶がすり替えられたのでしょう。

 

タイトルの通り、イタリアの小さな村の物語です。旅する本屋、とは本を売りあるくこと。本の行商です。イタリアの歴史、文化の重み、本がつないできたもの、街にひらかれた本屋があるということ。美しい写真とともに、いろいろなことを学ぶことができる一冊です。

 

さて、わたしのお店にも窓があります。通りに面している物件を、ご縁があってお借りすることになりました。前述の作品には、ひらかれた本屋、敷居の低いお店にするために、壁をぶち抜いたというとんでもないエピソードも出てきますが、窓から見える本にもその役割がありそうです。

 

明日、オープンいたします。準備中はシャッターを閉めておりましたので、ぜひ窓からのぞいてみてください。そして気になったら、中に入って本を手にとってみてください。本とともにお待ちしております。